こんにちわじじい FOREVER

写真と本文は無関係であります＾＾

こんにちわじじい推定８８才。朝晩の犬の散歩仲間だった。
近所の人に消息を聞くのも怖くてそのままにしているけれど、見かけなくなって３年たつ。

こんにちわじじいは私が付けたあだ名（本名は聞いたけどわすれたw）。
少しだけ日本語が話せるのが自慢で私と話すことがうれしくてしょうがなく、私をみつけると遠くからでも手を振ってこっちにやってきた。

「コンニチーワ！コンニチーワ！」「キョウハアツイ（サムイ）」
「シンゴウ、ミドーリ」「イヌ、イイコ（犬はよい子）」「イチ、ニ、サンシー、ゴ！」
「キョウハXガツXニチXヨービ！」「マゴ、マゴー（私のことね、孫）」
まあ、話せると云ってもこの程度なのですけれどね＾＾

なんでも第2次世界大戦のときアメリカ軍の捕虜になって、ハワイに収監されていたのだそうで。その時となりの収容所（というのかな）に日本兵の捕虜が入っていて、そこで彼らと仲良くなって日本語を教わったそうな。

当時は捕虜バッジというものがあり、今でも大事に持っているそのバッジを見せてくれたことがある。
丸いブリキで出来たバッジで、たしかになんとかプリズンという字が読め、若かりし日のこんにちわじじいの軍服姿がプリントされている、やたらにアメリカンでアンティークなしろものだった。わ、わたしもほしい〜捕虜になるー。

人の顔をみるたびにコンニチーワシンゴウミドーリと叫ぶのでちょっと辟易したこともあったけれど、いないとなると少し寂しい。どこか老人ホームに入るためにお引っ越しされた、と思うことにしている。